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ビーツとビートの違いとは

ビーツとビートの違いとは

ビーツとビートは名前は似ていますが、それぞれ異なる野菜です。ビーツは日本料理ではあまり使われていませんが、ウクライナの伝統的郷土料理であるボルシチの定番の具材でありヨーロッパではよく食べられている食材です。

ビーツはほうれん草と同じ科に属しており、葉酸やビタミンCなどの豊富な栄養素が含まれておりスーパーフードとして需要が高まっています。スーパーではあまり見られませんが、スーパーフードを扱う店では缶詰などで購入することができます。

ビーツはスープやサラダ、スイーツなどさまざまな料理に利用できるため便利な食材でもあります。

ビートは別名テンサイとよばれ、テンサイ糖の原材料となっています。そのためスイーツに使われることが多い食材です。このようにビーツとビートは見た目や名前が似ているのですが、異なる特徴を持っています。

 

ビーツとはどんな野菜?

 

ビーツはボルシチに入っているカブのような野菜といえばわかりやすいでしょうか。テーブルビートやガーデンビートとよばれることもあります。

ビーツは食べる輸血といわれることがあるのですが、これはビーツを食べることで一酸化窒素が体内で産生されるからです。

一酸化窒素が細胞情報伝達に関連することを証明した3人の研究者に対して、ノーベル医学・生理学賞が送られました。

 

1998年のノーベル医学・生理学賞はR. Furchgott米ニューヨーク州立大名誉教授,L. Ignarro米カリフォルニア大ロサンゼルス校教授,F. Murad米テキサス大教授の薬理学者3氏に授与されることが発表された。その授賞理由は「循環器系における信号伝達分子としての一酸化窒素(NO)の発見」である。

出典:1998年ノーベル医学・生理学賞解説(医学書院)

 

一酸化窒素は血液の流れを調整することにより、心血管系の老化を食い止めることができます。そのため、一酸化窒素はアンチエイジングにも効果的であるといわれています。

ビーツには他にも葉酸やポリフェノール、鉄分などの栄養素が豊富に含まれています。

ボルシチはウクライナからロシアに伝わった有名な料理ですが、ロシアの極寒の冬を乗り越えるために栄養豊富なビーツがメインの食材となっているのです。

ビーツの種類

ビーツは赤かぶのような赤いタイプが一般的ですが、実は次のようにさまざまな種類があります。それぞれのタイプにおいて、見た目だけでなく味も異なります。

  • リーフビート
  • デトロイト・ダークレッド
  • サフランイエロー
  • シュガービート

ビーツは何科の野菜?

ビーツはカブのような形をしていますが、アカザ科(ヒユ科)トウヂシャ属です。アカザ科というとぴんとこないかもしれないですが、アカザ科の有名な植物にはほうれん草があります。

ビーツの主な生産地はどこ?

ビーツの主な原産地は地中海沿岸です。ヨーロッパでは昔からポピュラーな食べ物であり、古代ローマ時代は発熱の治療にも使ったといわれています。

ビーツに含まれている栄養素は?

ビーツはスーパーフードとしても有名で次のように多くの栄養素を含んでいます。

  • カリウム
  • 葉酸
  • ベタイン
  • ポリフェノール
  • 硝酸イオン
  • オリゴ糖

葉酸が豊富に含まれているので、妊娠している方におすすめの野菜です。他にも赤い色の要因であるポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは免疫力の増加や老化を抑制する働きがあります。さらにポリフェノールには抗酸化作用があるため、がんの予防にも効果があります。

 ◯ポリフェノールはビーツの皮をむいて火を通してしまうとなくなってしまいます。
  そのため、スープなど加熱をする場合は皮をむかないで火を通してください。

 ◯カリウムは血圧を下げる働きをするほか、鉄分は酸素をはじめとして体に必要な成分を全身に運びます。
  ビーツにはこのカリウムがレタスやトマトの2倍以上含まれています。

 ◯ベタインはアミノ酸の一種であり、植物や海産物に含まれている天然物質です。
  肝機能を改善する他、保湿効果があることからシャンプーや化粧品に含まれていることもあります。

 ◯硝酸イオンは一酸化窒素に変換されることから血液改善の効果があります。
  この効果を証明した3人の学者はノーベル賞を受賞しています。

 ◯ラフィノースとよばれるオリゴ糖は悪玉菌の増殖を抑えることから腸内環境を整えることができます。

以上のようにビーツには健康に大きくかかわる栄養素が豊富に含まれていることから、スーパーフードとよばれています。

ビーツにおいての注意点とは

ビーツは糖分を多く含んでいることから、カロリーが高い点は注意が必要です。

ビーツはどんな料理によく使われる?

 

ビーツはボルシチに使われていることから、ポタージュやビシソワーズ(ビーツとジャガイモに生クリームを加えたスープ)などのスープ料理が一般的です。しかし、それだけではなくサラダやスイーツなどさまざまな料理に利用することができます。

乾燥したビーツは長持ちするため一度に使い切る必要はありません。

 

ビートとはどんな野菜?

 

ビートとしては馴染みがなくてもテンサイ(甜菜)といえばわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか。砂糖の原料としても有名でサトウキビよりもシェアが多く、テンサイ糖は国内の砂糖のうち70%を占めています。

ビートは何科の野菜?

ビートはヒユ科アカザ亜科フダンソウ属に属している野菜です。

ビートの主な生産地はどこ?

ビートは寒冷地作物であることからほとんどが北海道で生産されています。

ビートに含まれている栄養素は?

オリゴ糖のほかにはナトリウムやカルシウム、カリウムが豊富に含まれています。

ビートにおける注意点とは

ビートもビーツと同じように糖質が豊富であることからカロリーが高めです。

ビートはどんな料理によく使われる?

シュガートーストやりんごジャムなど、甜菜糖(テンサイトウ)を使ったレシピがメインです。

 

ビーツとビートの違いとは?

 

ビーツとビートは名前も形も似ていますが、それぞれ特徴がまったく異なる野菜です。ビートは甜菜糖(テンサイトウ)の原材料となることがほとんどですが、ビーツはボルシチをはじめさまざまな料理に活用することができます。

  ビーツ ビート
主な栄養素
  • カリウム
  • 葉酸
  • ベタイン
  • ポリフェノール
  • 硝酸イオン
  • オリゴ糖
  • ナトリウム
  • カルシウム
  • カリウム
使われる食材 スープ、サラダ、スイーツなど 甜菜糖(テンサイトウ)を使ったレシピ
 
 
 

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